モデルコース2.03
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451 モデルコース 2.03大要 上級消火訓練 「1980年代の船舶火災」から抜粋した論文 では、平衡位置とその後の正の安定性を達成する方法を評価するために、Mの動きを把握している必要がある。消火活動中に上部に重量が加わることによる負のGMは徐々に発現する。船がある角度に突然「ドスンと傾いたり」、転覆したりするようなことは起こりそうにない。 静止角(θ)の近似値は、ウォールサイデッド公式[wall sided formula]による微分を使用して計算できる。 [数式] tan θ=√-2GM/BM ここで、GMは初期メタセンター高さ、BMは浮心から初期メタセンターまでの距離を表す。θが小さい場合、ほとんどの船体の形状では、この公式により妥当で正確な値が得られる。 メタセンター高さは、初期安定性の有効な尺度であるが、GZ曲線を生成すると、特にGMが小さいか負の場合には、さらに有益な情報が得られる。 静的安定性の曲線 横傾斜と対比した復原てこ(GZ)の曲線は、初期の安定性と大角度での安定性の両方を示す(図2参照)。非常に大きい角度では、船上の重量の移動や船体のトリムの変化などさまざまな理由により、予測されたGZは厳密に正確とはいえない場合があるが、この曲線の主な価値は中程度までの安定性の評価にあるため、これは重要ではない。 GZ曲線の下の領域は予備の安定性の尺度を示し、大きな火災事故中に定期的な間隔で推定GZを作図すると、予備の安定性が徐々に失われていく速度がわかる。船体が負のGMを呈して初期に不安定になったとしても、GZ図2:時間の経過によるGZの低下。Aは元の曲線、Bはx時間後の実際の曲線、Cはy時間後の静止角での予想曲線

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