モデルコース2.03
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139 付録2 ケーススタディの資料 7. 会社による是正措置 事故の調査によって、火災の発生から数秒以内にとてつもない熱と大量の煙が発生したことが判明した。機関室の照明が消えたこととあいまって、これらの状況により、呼吸器なしでは機関室にとどまることもできなくなり、火元に近づいて持ち運び式消火器を使うこともできなくなった。煙は急激に制御室に広がって避難を余儀なくされた。このような状況だったので、機関室の外にある消火機器を使わなければならなかった。 車両甲板にあった消火設備は固定ノズル付きのホースだけだった。火災訓練では、外から機関室にホースを持ち込まなければならないという状況は想定されていなかった。このため、最初に使ったホースの長さが足りず、火に直接水をかけることができなかった。ホースは、車両甲板から階段を通して制御室まで持って行き、コンソールを回って、さらに階段を通して機関室の底板へと曲がりくねったルートを通らなければならなかった。折れ潰れて、水の流れも悪くなった。 機関長と甲板長は、呼吸器を着けたためにお互いに意思の疎通ができなかった。また、甲板長は命綱がときどきホースにからまったとも述べた。 会社の事故調査の結果、次の勧告が出された。 a) このタイプの船舶にはすべて、機関スペースの外から操作できセクションごとに選択的に作動できるウォータースプレーシステムを機関室に搭載することを考慮する。 b) このタイプの船舶にはすべて、車両甲板に手動式ドレンチャーシステムを搭載することを考慮する。 c) すべてのローロー船において、車両甲板で持ち運び式泡発生器の泡が供給できるようにする。

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